自然薯とはどんなもの?保管方法や人気レシピを紹介




自然薯とは、日本原産のヤマノイモ科の多年生蔓草で、山芋の一種です。風味が豊かでさまざまな料理に使えるため、古くから親しまれている食材といえます。ここでは、自然薯の特徴や保管方法、人気レシピについて紹介します。

自然薯は日本各地に自生しており、茎は長細く、塊根は円柱形なのが特徴です。また、葉の付け根に「ムカゴ」と呼ばれる、珠芽を実らせることでも知られています。自然薯には大きく分けて、天然物と栽培物の2種類があり、天然物は風味が強い傾向にあります。ただ、天然物のなかには、泥のにおいやアクが強いものもあるため要注意です。一方、栽培物はアクが少なく、まっすぐな形のものが多い傾向にあります。したがって、皮をむいて調理するような場合は、まっすぐな形をしている栽培物のほうが、扱いやすいケースもみられます。

自然薯は使い方によって、それぞれ保管方法が異なります。自然薯をそのまま保管する場合は、新聞紙などに包むのがポイントです。新聞紙に包んだら、風通しが良く、涼しい場所で保管します。また、軽く湿らせた土やおがくずなどに埋めておくと、保存の期間を長引かせることができます。自然薯を切り分けて使った場合は、切り口をラップなどで密封し、冷蔵庫で保存するのが肝心です。自然薯を切り分けると、切り口から水分が失われてしまい、変色の原因につながるため注意しましょう。自然薯をすりおろした状態で保管する場合は、ラップでくるみ冷凍すると良いでしょう。このときに、棒状にして保管すると便利です。棒状なら簡単に分けやすく、必要なぶんだけ割って使用できます。

jinenjo

定番の自然薯レシピを簡単にご紹介


自然薯にはさまざまなレシピがあり、定番レシピとしては以下の3つが挙げられます。

・1つ目は最も代表的な「とろろ」です。自然薯をすりおろして作るとろろは、なめらかな食感が楽しめると人気です。とろろの作り方は、まず自然薯に生えている毛を火であぶり、焼き取ります。その後、たわしでよく洗ったら、皮をむかずにすり鉢もしくは目の細かいおろしがねで、丁寧にすりおろせば完成です。とろろはご飯やそばにかけたりすると、風味を存分に味わえます。

・2つ目は「自然薯の刺身」です。作り方は、ピーラーなどを使って、自然薯の皮をむきます。皮をむいたら、3mmくらいの厚さに切り分けましょう。短冊切りにすると、見栄えが良く食べやすい形になります。その後、お皿に盛ったら完成です。そのまま食べるのはもちろん、岩塩やわさび醤油などをかけて食べるのも良い手といえます。

・3つ目は「山芋団子」です。作り方は、鍋に沸騰させたお湯を用意し、自然薯はすりおろしておきます。その後、すりおろした自然薯をスプーンなどですくって、沸騰したお湯に入れて煮れば完成です。団子は鍋の具材としても使用できます。

jinenjo

家でつくったとろろです。



自然薯の保管方法やレシピをマスターして料理の幅を広げよう!


自然薯は使い方によって保管方法が異なるため、きちんと確認しておくのが大切です。そのまま保管する場合は新聞紙にくるみ保存し、切り分けた場合はラップで密封して冷蔵庫で保存します。すりおろした場合はラップでくるみ、冷凍保存すると便利です。また、自然薯にはさまざまなレシピがあります。とろろや自然薯の刺身、山芋団子などのレシピをマスターして、料理のレパートリーを増やしてみてはいかがでしょうか。