秋になると自然薯の収穫が始まり、そこから初冬にかけて新鮮な自然薯が食べられるようになります。自然薯の栄養価は一般的な山芋と比べても豊富に含まれているため、旬の時期にはぜひ食べておきたいところです。そこで、限られた時期限定の自然薯を美味しく食べる調理方法を紹介します。
自然薯といえば、皮ごとすりおろしたとろろ汁やとろろご飯が最もメジャーな食べ方です。すりおろした自然薯は、とろろ以外にも美味しい食べ方があります。その1つが「自然薯だんご」です。だいたい4人分の分量だと、自然薯約200gをすりおろし、片栗粉30gを加えて良く合わせます。適当な大きさに丸めて茹でて、冷水にとって冷ましましょう。水気を切っただんごは、すき焼きや鍋の具として一緒に煮ると、適度に味がしみて美味しくなります。この自然薯だんごは、茹でるだけでなく、油であげたり、フライパンで焼いたりすることもできます。その際は、しょうゆベースの甘じょっぱいタレをからめると香ばしさが増すのでおすすめです。
おすすめレシピの紹介
すりおろした自然薯を卵に混ぜて焼いた、「自然薯のふわふわオムレツ」もおすすめの調理法です。卵3個分を溶きほぐし、すりおろした自然薯約50gを加えます(好みで増減可能)。そこに牛乳大さじ1、白だし大さじ1、塩少々を加えてよく混ぜましょう。油を敷いたフライパンに流し、手早くオムレツを作ります。コツは、強めの火加減で一気に焼くことです。半熟状になったところで大きくかき混ぜるようにして空気を含ませ、フライパンの端に寄せて成型します。出来上がったら熱々のうちに食べましょう。卵と自然薯のふわふわ感がたまらない美味しさです。
自然薯のホクホク感を味わうなら、「自然薯丸ごとステーキ」はいかがでしょうか。自然薯は皮の部分にも栄養素が含まれているので、皮付きのまま焼くのがおすすめです。ひげ根を焼き切り、しっかり洗った自然薯を約1cmの輪切りにしましょう。ごま油とつぶしたにんにくひとかけをフライパンに入れて弱火にかけ、油に香りを移します。そこに自然薯を入れて、両面こんがりと焼き目をつけていきましょう。良い焼き色がついたら塩こしょうで味付けして出来上がりです。皿に盛り付け、あれば青ネギをちらすと彩りよく仕上がります。
栄養豊富な自然薯をたっぷり食べて体力をつけよう!
旬の自然薯を味わうための調理レシピを紹介しました。自然薯はとろろにして食べる以外にも、だんごやオムレツ、ステーキなどさまざまな調理法があります。味付け次第でバリエーションも広がるので、好みの調味料を試してみるのも良いでしょう。滋養強壮や疲労回復を促す効果も期待される自然薯は、寒くなってくるこの時期にぴったりの食材です。たくさん手に入った時などにぜひ試してみてはいかがでしょうか。