自然薯という言葉を知っているけれど、どんな食べ物なのかよくわかっていない、大和芋や長芋と同じではないのかと思っている人も多いでしょう。この記事では、自然薯の成分や美味しい食べ方について詳しく解説していきます。
自然薯とは山芋の仲間です。山の中に自然に生えているものを自然薯と呼んでおり、分類としては山菜の一種になります。山菜の王者と言われて、古来より親しまれてきました。長芋や大和芋と混同する人も多いのですが、自然薯と長芋などはまったくの別物です。自然薯はヤマノイモという種で、長芋や大和芋などはナガイモ種になります。また、自然薯は流通量が少なく、希少性が高いのも特徴でしょう。
自然薯には良質なでんぷん質が多く含まれています。それだけではなく、アミラーゼなどの酵素が豊富なのも特徴です。アミラーゼなどには、消化吸収を高める効果があるため、胃もたれなどに効果があると言われているのです。そのほかにも、カルシウムや鉄分、リンなどのミネラル類も豊富です。ミネラル類には新陳代謝を高める効果や細胞の増殖を促進する効果などがあり、疲労回復や食欲増進、免疫力を高めることでの風邪予防など健康を保つための効果が多くあるので、仕事などで疲れている、風邪を引きやすいといった人にはいいでしょう。
生で食べるのに飽きた場合には、磯部揚げを試してみましょう。棒状にカットした自然薯に海苔を巻いて揚げる、もしくはすりおろした自然薯を一口大ぐらいずつ油に落として揚げて海苔を巻く方法があります。カットタイプはホクホク感が、すりおろしタイプはモチモチ感が味わえますし、子どもでも食べやすい料理です。